days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

The Ugly Truth


今日はもう1本映画の話を。
面白かったのに、書くのをすっかり忘れてた映画がありました。
この日は夕方からワインを飲みに行ったからかな。
男と女の不都合な真実』です。

どこかで聞いたような邦題ですが、原題は『醜い真実』。
これは男女の恋愛感をホンネで語ろう、というコメディ映画なのです。
公開初日の朝いち、シネコンは10人程度の入り。
北米ではヒットするものの、日本では余り売れていないようで残念。
キャサリン・ハイグルは日本では無名だし、アメリカよりも日本で人気のジェラルド・バトラーは、コメディとの相性がピンと来ないからかも知れません。


ヒロインはやり手TVプロデューサー。
コントロール・フリーク振りがたたって恋愛に恵まれず。
しかし新たに越してきた隣人はイケメン医師だ。
こりゃゲットしなくっちゃ。
一方、番組の視聴率低下下げ止めの切り札として、局が彼女の番組出演として送り込んで来たのが、下品で粗野な恋愛コーディネーターのジェラルド・バトラー
彼曰く「男は下半身で考えている。」
当然ながら嫌悪感露にするヒロインですが、イケメン医師ゲットの為ならばと、バトラーの言う通りにするのですが…。


随分とエッチな内容の映画なのですが、キャサリン・ハイグルの明るい個性でもって嫌味にならない程度の下品となっています。
彼女自身が製作陣に加わっているからか、大熱演。
バイブを使ったギャグなど、予め展開は予想出来るのに場内大爆笑でした。
コメディエンヌとしての才能がありますね。
一方のバトラーも、一見粗野だけどそれだけじゃない男を好演していました。
主演2人の相性も、ルックスだけでは無く良かったです。


面白い映画ではあるのですが、欠点も目立ちます。


1つ目はこの手の恋愛コメディによくあるのですが、前半大爆笑でも、後半は妙にシリアスになってスピード感が落ちてしまうこと。
大騒動につぐ大騒動でよもやの大ピンチ、しかし雨降って地固まる…といった展開に持っていけるだけの実力ライターが不足しているのでしょうね。
かようにコメディとは難易度が高いものなのです。


2つ目はイケメン医師役。
これがかつてのクリスチャン・ベイルをちょっと思い出させるサイボーグ顔。
登場してからずっとゲイかと思ってしまいました。
どうせ主人公2人が結ばれてめでたしめでたしとなるのだから、強力なライヴァルが必要な筈。
それには大スターを出すべきでしたでしょう。
まぁ予算の関係もあったのでしょうけれども。


とまぁ問題はあるものの、これは中々笑わせてくれるコメディ映画なのです。
お時間があったらどうぞ。