days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

2 songs about death and sorrow from the album "Up" by Peter Gabriel

  • no way out

影が横たわる周りを
人々が取り囲むのを見た
誰かが電話をかけようと走っている
そして男が地面にひざまずく
男が地面にひざまずく
男が地面にひざまずく
僕は胸を締めつけられ
溺れるかのように感じる
あぁ神様、君でありませんように


僕たちを置いていかないで
こんな風に置いていかないで
またここに置いていかないで
君をあきらめない
かけがえのない存在なのだから
君もあきらめないで
終わらせないで


君のシャツに染みた色が濃くなっていく
青白い肌の色と対照的に
君がどんな風に金魚を持っていたのか覚えているよ
ビニル袋の中を泳ぎまわっている金魚を
ビニル袋の中を泳ぎまわっている金魚を
君は高く持ち上げていたね
祭りの明るい光の中で
袋は君の手を滑り落ちた
僕たちは周りを探し回ったね


僕たちを置いていかないで(君の瞳は輝き、血は温かだ)
こんな風に置いていかないで(君の心臓は力強く、鼓動を打ち続けているよ)
まだここに置いていかないで(君の手を握って、脈拍を感じるよ)
君をあきらめない
かけがえのない存在なのだから
君もあきらめないで
どうしようもないのか
もう、どうしようもないのか


僕たちを置いていかないで
こんな風に置いていかないで
またここに置いていかないで(君の手を握って、脈拍を感じるよ)
君をあきらめない
かけがえのない存在なのだから
君もあきらめないで
行かないでくれ - どうしようもないのか

  • I grieve

たった1時間前のできごとだったのに
何もかもが変わってしまった
起こったことが理解できないし
普段と変わらないように見える
この肉体と骨は
僕たちを結びつけているあり方だけなのに
家で待つものは誰もいない


君を嘆き悲しんでいる
僕を置いてしまったんだね


前に進むのは難しい
愛するものを失っては
人生は続くと言うけれど
続いて、続いて、続いていくけれど


本当にショックなニュースは
空っぽの、空っぽのページだ
がらがらと岩が崩れる落ちる
空っぽの、空っぽの檻だ
僕にはもう耐えられない


君を嘆き悲しんでいる
僕を置いてしまったんだね


振り払って進め
去ってしまったものを寂しく思って
人生は続くと言うけれど
続いて、続いて、続いていくけれど


人生は僕と人との出会いにも続いていく
街に出たいたるところでも
犬と猫にも
ハエとネズミにも
小枝と錆にも
灰と塵にも
人生は続いて、続いて、続いていく
人生は続いて、続いて、続いていく
僕たちが乗る車
僕たちが住む家
僕たちが隠れる顔
僕たちの結びつきのあり方
人生は続いて、続いて、続いていく
人生は続いて、続いて、続いていく


こんな信念を夢見ていたか
こんな夢を信じていたか
僕は今、安堵する


君を嘆き悲しんでいる


愛する者を失った悲嘆を歌った、ピーター・ガブリエルピーター・ゲイブリエル)の2曲です。
傑作アルバム『Up』に続けて収められていて、曲順通りに続けて聴くと尚更感動します。

  • CD

UP

UP

Up

Up


Peter Gabriel - No Way Out

先日ご紹介した『グローイング・アップ・ライヴ』時のメンバーによるスタジオ・セッション。
DVD『スティル・グローイング・アップ』に収録されていたと思います。

アレンジがアルバムと違うので、恐らく初出のダイアナ妃追悼アルバム版だと思います。
映画『シティ・オブ・エンジェル』にも使われていたそうです。


Peter Gabriel : I Grieve 2002

CNNの『ラリー・キング・ウィークエンド』でのライヴ。
9.11追悼番組での出演だったようです。