days of cinema, music and food

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サントラCD、久々複数枚購入


先日買ったジョン・ウィリアムズ作曲&指揮の『ブラック・サンデー』サントラCDが思いのほか良く、またで聴いていて楽しかったので、今度は勢いでジェリー・ゴールドスミスのアルバムをあれこあれ買ってしまいました。
買ったのは以下のアルバムです。
これから聴くのが楽しみです。
写真左上から

  1. ウィンブルドン 愛の日(1979)
  2. 海流のなかの島々(1977)
  3. エイリアン(1979)(2-CD)
  4. レンタ・コップ(1987)
  5. ランボー/怒りの脱出(1985)


1は殆ど知らなかった映画なんですが、先日ご紹介したロバート・エヴァンスの本にも軽く登場します。
軽く登場するくらい、批評・興行的にも失敗作だったようですね。
主演は、懐かしやアリ・マッグローです。
この頃は既にエヴァンスと別れていたのですが(スティーヴ・マックィーンが『ゲッタウェイ』撮影中にエヴァンス夫人マッグローとできてしまったものの、後に離婚)、どういう企画だったのでしょう。
ヒット作が無かったマッグローが元夫を頼って自分を売り込んだ??等と下衆の勘繰りは置いて、音楽を楽しみましょう。
SOWさんが「この作品はスポーツ物として後の『勝利への旅立ち』などにもつながる躍動感があり、得意なロマンスもあり、長年リリースを待たれていた。」と書かれていたので、迷わず購入。
ゴールドスミスのスポーツ映画の傑作音楽、『勝利への旅立ち』も『ルディ/涙のウイニングラン』も、大好きですから。
ゴールドスミスのスポーツ映画にハズれなし、と思っています(『ミスター・ベースボール』を観ていないからかも知れませんが)。


2はヘミングウェイの死後に出版された自伝的小説の映画化。
ジョージ・C・スコットは風貌的にもヘミングウェイを連想させるので、適役だったのではないでしょうか。
ゴールドスミスの盟友フランクリン・J・シャフナーの監督作品ですが、左程評価は高くないようです。
しかしこの中の曲は、ゴールドスミス来日コンサートで演奏されていて良かったのです。


3は言わずもがなの大傑作SFホラー。
実際に映画に使われた録音と、サントラLPとして発売された録音のCD 2枚組です。
映画版は監督のリドリー・スコットが、無断でゴールドスミスの過去の曲を何曲か流用し、ゴールドスミスが激怒したことでも有名です。
クライマクスのスリリングな曲は『エイリアン2』終盤のエレベータの場面にも使われていました。
ジェームズ・ホーナーの曲でジェームズ・キャメロンがボツにしたものがある、ということなのでしょうか。


4はバート・レイノルズライザ・ミネリ主演のアクション・スリラー。
深夜放送で1度観た限りですが、それなりに楽しめるB級映画だったと思います。
シンセドラムも派手な音楽だったかと。
丁度ゴールドスミスがYAMAHAのデジタル・シンセDX7を使っていた頃の作品ですね。


5はシリーズ2作にしてアメリカで大ヒットした作品ですね。
ゴールドスミスはこのシリーズの第1-3作までを作曲しており、映画同様に『1』と打って変わって派手な音になっています(『ランボー 最後の戦場』はゴールドスミスの死後なので。しかしブライアン・タイラーは、ゴールドスミスのテーマ曲を最後の最後に効果的に使っていました)。
これもDX7を使っていたサウンドだったかと思います。


これらの中で映画史に残るのは、恐らく『エイリアン』くらいでしょう。
ランボー/怒りの脱出』も映画史に残るでしょうが、それは1980年代のレーガニズムにおける大ヒットとかいった意味でしょうね。
まぁ後は若きジェームズ・キャメロンがアクション場面のアイディアを盛り込んだ脚本を書いたとか、かな。
少なくとも残りの3本は、映画史に埋もれてしまうのが確実であろう作品。
しかしそんな映画であっても、真摯に内容に向き合う、ある意味職人でもあったゴールドスミスらしい音の数々になっているのでは、と期待しています。


尚、『海流のなかの島々』以外はメーカー直販(Intrada)にて購入。
同作は『ブラック・サンデー』同様、楽天すみや渋谷店で購入しました。
しかし、すみやは先月一杯で閉店。
なので今までありがとう、と思わずここで買ってしまったのでした。
長年、ありがとうございました。
お疲れ様でした。