days of cinema, music and food

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職場での効果的な対人関係の構築 −人の行動スタイルの見分け方−


久々の研修が面白かったのでご紹介しましょう。
カール・ユングが診療目的に4つの性格特性に分けたものを土台に、ウィリアム・ムートン・マーストンが健常者にも当てはまるのではないか、と適用した行動心理学であるDiSC理論を使った講座です。
講師はE&Fコンサルティング株式会社の樽石陽子氏。
広告代理店の営業から転職したという、長身のすらりとした美人。
明るく話も分かりやすく、面白く、1日のみの短い講座とは言え、最後まで退屈させない話術とファシリテーションは、さすがプロでした。


世の中には色々な人がいて、当然ながらそれぞれの行動スタイルは異なっています。
それぞれの行動スタイルには、それぞれ異なった動機や欲求が隠されています。
そこでまず自らの行動スタイル、動機、欲求を理解してから、相手の行動スタイルを理解する事によって、円滑なコミュニケーションを行いましょう、といった講座内容でした。


DiSC理論のDはdominance、directingのDです。
主導的なこのタイプは相手や周囲の反対を押し切ってでも成果を上げようとするタイプ。
要はリーダー気質の強い傾向にあります。
難しい任務などを与えると効果的とされています。


iはinfruencing、interactingのi。
成果を上げる為に他の人を仲間に組み込む、明るく人懐っこいタイプ。
好奇心のある盛り立て役の傾向があります。
好き嫌いが激しく気分屋なので、客観性を持った人がそばに居ると良いとされています。


Sはsteadiness、stableのS。
安定志向で、任務の為に他人と協力する事に重点を置くタイプ。
忍耐力があります。
環境の変化等に弱い為、変化や変更の前に条件を整えておくと良いとされています。


Cはcautiousness、compliantのC。
慎重で現状維持を保ちながら質の向上を図るタイプ。
規範や細部を重視する傾向があります。
念入りに計画する任務を与えると良いとされています。


まず人間を大まかにこの4つのタイプに分け、その中で自分がどの傾向が強いか、設問に答える形でテストを受けました。
ハイ、予想通りですが私自身は「i」の傾向が抜きんでていて、且つ「D」の傾向もあるとの事でした。
Sは低め、Cはゼロ。
樽石さんから見ると、それぞれの場面でiとDを使い分けていると言われます。
テキストに書かれている各タイプの傾向を、自分にこれは当てはまる、これは当てはまらない、等と思いながら興味深く読みました。
無論、人間ですから、どの傾向も多かれ少なかれ持っているのが前提になっています。
受講生達同士で自分はどのタイプなのか、その場合相手がこのタイプだったらどう困るか、等とディスカッションしました。
後半は各タイプで4つにグループを分けての話し合い。
各グループで打ち合わせている様子がかなり明確に特徴が出ていて、皆で大笑いしました。
ハイ、私が居たiグループ。
他と違って明らかに陽気です。
ふーん、ナルホドなぁと思いました。


まぁそんなこんなで非常に楽しかったのですが、楽しいだけではなく、色々と得るものが多かったです。
1つは自分を全く違う行動様式の人が、どのような事を考えているのか、感じているのかが分かった事。
そういった場合にどのように対処するとベターに物事が進むのか、等とシュミレート出来たのは大きかったです。
自分の持つ様々な側面を知りつつ、そこを引き出しに相手の様々な面を知り(あるいは推察し)、相手に自分を分かってもらいながら、自分の欲求を叶える。
そうする事によって適切なコミュニケーションを取る可能性が高まる、という重要さを学びました。
コミュニケーションは受け手の反応が基本。
つまり発信者は相手に合わせなくてはなりません。
これって当然なのですが、日常では忘れがちですからね。


因みに私の妻は上記の内、ダントツでD。
似たような講習を過去3回程受けていましたが、「コントロール・フリーク」と結果が出ていたのを見せられて、笑ってしまいました。
凄い結果だなぁ、と。
他の性格面がこれまたダントツで低く、グラフ等の結果だけ見ると怖い人デス…
ま、職場ではおっかないみたいですからね…あ、家では違いますヨ、と言っておきましょう(^^;