days of cinema, music and food

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だからテレビに嫌われる


堀江貴文上杉隆の共著『だからテレビに嫌われる』を読了しました。


テレビというメディアの過去・現在・未来を語りつくした対談集です。
技術に詳しい元企業人と、ジャーナリストという2人の視点の交錯・違いが、すらすら読めて非常に面白い。
個人的には上杉隆の発言には、過去の著作で述べられている事が多くて、余り新味を感じませんでした。
逆に言えば、本書をとっかかりに、日本のジャーナリズムやマスメディアの問題を考えるきっかけになる、とも言えます。
私自身は、堀江貴文の技術解説が面白かったです。
ネットから電波、それらにまつわる利権の話まで、スムースに内容が頭に入って来ます。
特に地デジ利権の話は割と最近のネタだけに、既に知っている内容が多くとも興味深いものでした。
そのような点で、本書は優れた解説書の役割も担っていると思います。
また、ホリエモンの技術解説は単なる解説にとどまらず、だったらこうしたら便利になるよ、という視点での解説なのが良かった。


まぁしかし、本当にこの国は官僚、経済界、マスコミがグルになって、よってたかって自らの既得権益にしがみついているのだなぁ、と思いますね。
懐疑主義を忘れずに知識を身に付け、自分の身は自分で守らないと、官僚に搾取されるだけ搾取されてしまいます。
懐疑主義の対象はもちろん、本書も含まれるのは言うまでもありません。


だからテレビに嫌われる

だからテレビに嫌われる