days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Marvel Zombies


先日の旅行の際、就寝前にゆっくり読もうかと密輸した極悪ホラーアメコミ『マーベルゾンビーズ』。
ところが夜は「さっさと電灯を消しなさい」と妻に言われ、チェックアウト直前には娘に見つかってしまいました。
しかも娘は私の母に読んでもらおうとしているし(^^;
但し、2人共に意味不明だった模様で、父、密かに胸をなでおろすの巻でした。


それでですね、これが不謹慎極まりない極悪コミックだったのです。
こりゃ予想以上にヒドいw


舞台はマーヴェル・ユニヴァースのスーパーヒーロー達の殆どがゾンビ化した世界。
つまりはスパイダーマン、ハルク、アイアンマン、マイティ・ソーキャプテン・アメリカ、Xメン…こういったオールスターの面々が、皆人肉を食らい、腐敗しているゾンビとなっているのですよ。
性質の悪い事に、スーパーヒーローとしての能力は持ったままで、飢餓状態だと善悪見境無く人肉探し。
お陰で世界は壊滅し、残り少ないパイ(つまり生存者ね)を探し出しては食っている…という状況になっているのです。
但し飢餓が収まると頭脳明晰な状態に戻り、どうやってこの状態を解決しようか…などとマジメに語り合っています。
でも頭脳明晰状態を保つには人肉が必要。
なのでエサ探しをしながら移動しているという、何ともヒドいヒーロー達が主役です。
特に頭脳明晰でもない連中は飢えを満たしてもグダグダ。
例えばスパイダーマンことピーター・パーカーなぞ、妻のメリー・ジェーン(映画版のキルスティン・ダンストがやった役)や叔母さんを食った罪悪感に苛まれていたりで、超絶ブラック (^^;
しかし地球を狙う悪神を対決する為に、彼らスーパーヒーローは立ち上がる!!…目当ては悪神の肉だ!というモチベーションの上げ方が可笑しい、何とも破天荒でブラックな成人向けコミックだったのでし。
作者は以前にもご紹介した傑作ゾンビ・コミックウォーキング・デッド』のロバート・カークマン、画はショーン・フィリップス。
好事家は是非!とお薦めしたくなる、これは極悪本なのです。


マーベルゾンビーズ (MARVEL)

マーベルゾンビーズ (MARVEL)