Le Monde d'Edena
先月亡くなったフランスのコミックアーティスト、イラストレーター、デザイナーのメビウスことジャン・ジローの数少ない翻訳本の1つ、『エデナの世界』を読了しました。
いわゆるバンド・テシネですね。
読み始めて1か月程掛かりましたが、これは退屈だったとかではありません。
1コマ1コマの画を楽しみながら、読み急がずにゆったりとその世界を楽しんだ為です。
私にとってメビウスは画・画・画。
とにかく画。
これに尽きます。
彼独特の柔らかく無駄の無いユーモラスでゴージャスな線と、その浮遊感を堪能出来れば、正直、内容は二の次でも良いとさえ思っています。
お陰様でA4サイズの分厚いハードカバー本を十分に楽しみました。
内容はアダムとイヴの物語…とも言える、それもかなり捻りを効かせたSFもの。
輪廻転生っぽい場面もメビウスらしい。
それにそうそう、メビウスって女性も美しく描けるんだよね、と改めて嘆息しました。
関連短編の収録も嬉しい。
死去後もまだまだこれから翻訳本が出ると良いです。
彼の作品はまるで古くないのですから。
- 作者: メビウス,原正人
- 出版社/メーカー: ティー・オーエンタテインメント
- 発売日: 2011/09/24
- メディア: 単行本
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