days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Pete's a Pizza


映画にもなった『シュレック』等で知られるウィリアム・スタイグ(1907-2003)の絵本、『ピッツァぼうや』(1998)を図書館から何気に借りて来ました。
短いものの、これが素晴らしい絵本でしたので紹介します。


雨で友達と外で遊べず不機嫌になったピート少年。
そんな彼をなぐさめようと、お父さんがピートをピッツァ生地にみたてて、こねて、引っ張ってのばして、宙に放り投げて、トッピングして…という内容。
本の中のお父さんの発想と愛情が素晴らしい!
父子の様子を伺い気味だったお母さんが、途中から参戦するのも楽しいです。


我が家でも文中の「ピート」を娘に読み替えて同じ事をしたら超バカ受け。
ぎゃはははははと大騒ぎ状態です(^^;
問題は寝かし付けに適さない事。
「もういっかいっ!」とせがむのです。


大人も楽しいし、案外奥が深くて考えさせられます。
子供と遊ぶのって、そうだよね、真剣に遊ぶのが理想だよね、と思わせるのです。
版サイズが小さめなのがやや残念ですが、内容が素晴らしいので些細な欠点に思えます。
また、原題直訳の「ピートはピッツァ」ではなく「ピッツァぼうや」とした邦題も良い。
これはお勧めの本なのです。


ほら、表紙からしてハッピーでしょう?

ピッツァぼうや

ピッツァぼうや

読むと笑って幸福感に包まれる、素晴らしい小品です。