A Clash of Kings (vol. 1)
先日は第1部をご紹介したジョージ・R・R・マーティンの全7部予定の超大作ファンタジー、『氷と炎の歌』第2部の『王狼たちの戦旗 改訂新版』上巻を読了しました。
第1部は上下巻1,500ページを10日程で読んでしまい、非常に勿体無く思ったものです。
よって、今度はゆっくりゆっくり読んでいたら、あらら、ゆっくり過ぎて1か月掛かってしまいました(^^;
その間に他の本にちょい浮気したりだったので、我ながらゆったりしたなぁと思います。
で、第2部です。
戦乱の地となったウェスタロス大陸で自らを王と名乗るものが何人も出現。
大勢の登場人物たちの波乱に富んだ物語が語られます。
陰謀策謀裏切りが魑魅魍魎の如く跋扈するこの世界で、生き残るのは果たして誰か。
主要人物の多くが子供たちとあって、読む方は一定の緊張感を強いられます。
ですが、とにかく面白い。
面白過ぎます。
誰が玉座に就くのかという最大の興味をぐいぐいと太い線で押しながらも、多彩な人物の描き分けと起伏に富んだ展開で読ませてしまいます。
これは全く素晴らしい。
いや全く、本当にこの手腕は素晴らしいです。
トールキンの『指輪物語』は戦記もののハイファンタジーで、間違いなく名作ですし、面白い。
しかしプロの作家でないゆえの拙さがあったのも事実です。
本作は戦記ものハイファンタジーで、しかもプロの作家が己のテクニックを出し惜しみせず、あらゆる手段を使って読者を惹きつけようとしていて、それが成功しています。
まぁ、まだ物語は途中ですし、この第2部だってたかだか上巻を読み終えたばかり。
ですから色々と断じるのは本来は時期尚早なのですが、それでも僕は抑えられませんでした。
この上巻終幕はさらなる不穏な盛り上がりを見せて、下巻がさらなる楽しみとなっています。
これしかし、こんな大スケールの小説をよくもまぁテレビドラマ化しようと考えたものです。
本書第2部を原作としたドラマ版『Game of Thrones』シーズン2は、今年のエミー賞候補になっていますね。
こんなに話題なのに日本に入ってこないのは、恐らく高額であろう放映権料と日本での予想収益が合わないからなのでしょうが、是非とも観たいものです。
ところでこの表紙は誰なのかな?
少年王ロブ??と思いました。
- 作者: ジョージ・R・R・マーティン,目黒詔子,岡部宏之
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となるとこの下巻はその姉サンサですね、恐らく。
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これは私生児ジョン・スノウですね。
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これは十代前半にして○○○○を身ごもったデナーレス・ターガリエンですね。
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これら表紙を描いた目黒詔子のサイトも発見しました。