days of cinema, music and food

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A Clash of Kings (vol. 2)


先日は上巻をご紹介したジョージ・R・R・マーティンの全7部予定の超大作ファンタジー、『氷と炎の歌』第2部の『王狼たちの戦旗 改訂新版』下巻を読了しました。
前回に書いた通り、ゆったり読み進めるペースで行きましたが…それでもやはり面白さに負け、2週間強で読み終えてしまいました。


タイトル通りに戦記ものとしての見せ場も用意されていますが、全体に第1部よりもさらに陰謀合戦の感が強くなりました。
複雑な人間模様と、その裏での熾烈な謀略合戦。
奸計を狙うのは誰だ。
今回も10人近い視点人物たちを通して、壮大な絵巻を個人の視点で描かれていて、ぐいぐいと読ませます。
彼らの多くは前作から引き続いての視点人物なので、こちらも応援したくなる人が殆どになってきました。
もっとも非情な戦乱の世ですから、皆が生き残るとは限らないのですが。
卑劣で極悪非道な冷血漢、その実小賢しい小心者が視点人物の1人になったので、読む方も体力を要求されます(^^;
とにかく酷い、こやつは!
しかしここは本ですから、彼に正義の槌が振り下ろされる事を願って、ぐぐっと我慢しましょう。
もっとも本シリーズの事ですから、善人が浮かばれるとも、悪人が沈むとも限りません。
それがスリリングな理由の1つとなっています。


過酷な世界の中で生き抜こうとする子供たち。
その姿に希望を託しましょう。
前半の山場と言われている第3部は9月末出版予定の模様です。
あぁ、早く読みたくてたまりません!



このシリーズ未経験の方、まったく羨ましい限りです。
だってこれからこのシリーズを楽しめるのですから。

七王国の玉座〔改訂新版〕 (上) (氷と炎の歌1)

七王国の玉座〔改訂新版〕 (上) (氷と炎の歌1)

七王国の玉座〔改訂新版〕 (下) (氷と炎の歌1)

七王国の玉座〔改訂新版〕 (下) (氷と炎の歌1)