Eiko by Eiko
1年前に入手した洋書ハードカバー『Eiko by Eiko』。
これは今年1月に亡くなったデザイナー石岡瑛子の1984年に出版された作品集で、『石岡瑛子風姿花伝 - Eiko by Eiko』の英訳版との事。
黒沢明や沢田研二、糸井重里ら著名人が序文として寄稿しています。
石岡瑛子の名前は映画ファンならば聞いた事のある方も大勢いらっしゃるでしょう。
フランシス・フォード・コッポラ『ドラキュラ』のアクの強い強烈な衣装デザインで、アカデミー賞衣装デザイン賞を受賞して話題になりました。
東京芸大卒業後、資生堂に入社し、独立してからデザイナー、アートディレクターとして有名になります。
本書にもその当時の作品が多数収録されています。
映画ファンとしては現在では高値が付いている『地獄の黙示録』日本版ポスターが2枚、収録されていますよ。
昨年NHKで放送された『プロフェッショナル 仕事の流儀』。
私がマジメにテレビを見たのは震災時以来、ニュース以外で観るのは一体何年振りかという番組でしたが、非常に感銘を受けました。
日本でやる事をやり尽くして行き詰まりを感じ、1980年代に単身渡米。
その覚悟たるや。
でもそれが真のクリエイターというものなのでしょう。
この番組では、昨年のブロードウェイで話題となった大作ミュージカル『スパイダーマン』での仕事をフィーチャーしていました。
演出はジュリー・テイモア、音楽がU2のボノとジ・エッジという事で話題になりましたが、空中戦でのけが人や高額な製作費にも関わらず圧倒的な不評などで、結局主要スタッフが入れ替わった筈。
石岡の衣装はどうなったのかな…。
ポール・シュレイダー脚本&監督、コッポラ&ジョージ・ルーカス製作総指揮、緒方拳主演の『Mishima』ではプロダクション・デザイナーを手掛けています。
それからコッポラの『ドラキュラ』を経て、近年ではターセム・シン監督全作品の衣装デザインを担当しています。
つまり『ザ・セル』、『落下の王国』、『インモータルズ -神々の戦い-』、近日公開予定の『白雪姫と鏡の女王』がそれですね。
元々本書は、娘のバイリンガル・ベビーシッターだったNさんに渡す予定のものでした。
彼女がイギリスにファッション留学する事になり、その前にプレゼントするつもりだったのですが、現物が到着するのが遅れてしまったのです。
Nさんにはお会いする予定なので、最後に眺めてみてからお渡ししましょう。
- 作者: 石岡瑛子
- 出版社/メーカー: 求竜堂
- 発売日: 1983/11
- メディア: ハードカバー
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Eiko by Eiko: Eiko Ishioka - Japan's Ultimate Designer
- 作者: Eiko Ishioka
- 出版社/メーカー: Callaway Editions,U.S.
- 発売日: 1984/02/14
- メディア: ハードカバー
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