days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

Hula Dance


友人のフラダンス発表会に誘われたので、芝公園まで出掛けました。
会場に着くと、立ち見続出な状況。席なぞ空いているのでは、と高をくくっていたのは間違いでした。各教室の生徒たちと、その家族・友人たちでごったがえしています。フラ人口はどれくらいなものなのでしょうか。国内のダンス人口は結構なものらしいのですが、フラもたくさんいるのでしょうね。


フラダンスは神様に捧げる踊りということで、皆、にっこりしながら、微笑みながら踊ります。おばさんもお姉さんも、笑顔で踊ります。波に、風に、たゆたうように、踊ります。波や太陽をイメージした振付はハワイならでは、なのでしょう。穏やかな音楽と共に、思わずこちらの身体も動きそうです。


注目の友人は、ダンス教室での日頃の練習成果を披露出来たようです。真ん中近くと目立つ場所に配置されたことからも、実力のほどが伺えます。さらりさらりと、次々とステップし、身体を動かし、腕で表現します。上手だなぁ。但し表情は硬め。つい先日は「まだ実感が沸かない」などと言っていたのに、どうやら当日になってから、どっと緊張の波が押し寄せて来たようです。でも、最後の曲で笑顔を見せてくれ、見ているこちらもほっとしました。


実は以前からダンスに、と言っても社交ダンスですが、それにはちと興味があるのです。パリのムーラン・ルージュなぞ、食事の合間に客がホールに出て踊れるのですが、素養のないこちらは曲に合わせて身体をゆらすだけ。それはそれで楽しいのですが、隣でお爺さん・お婆さんカップルがくるり回転とかしているので、少々羨望の眼で見てしまいます。あちらはダンス出来るのは当然、という文化なのかもしれませんけど。


ダンスとは人間の自然な姿の1つのように思えます。気に入った音楽を聴くと、思わず身体を動かすことって、あるでしょう? 今日のフラダンスも、自分にとってはそうでした。ダンスは人間を解放するものなのですね。今までは、ダンスによって披露される雄弁な、あるいは弛緩した肉体に注目していました。今日は、今さらながらダンスの持つ精神的な開放についても、改めて実感させられました。いやいや、良いものを見せてもらいましたよ。