days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

プレイヤー&スピーカ設置変更


この16連休の目標の1つが、ホームシアターの機器の設置見直し。
しかもコストを掛けずに再生品質アップ。
幸いにも、遊休品が幾つかある状態です。
あぁ、初任給で買ったスピーカ、JBL A820も余っている。
勿体無い。
さすがにJBL A820は現行のシステムに追加する訳にいかないので、ここはアクセサリー類を使っての品質アップを狙います。


まずはPLAYSTATION 3
この足回りが気になっていらっしゃる方も多いでしょう。
やわな四角いゴムが底面に付いているだけですからね。
かく言う私もそうでした。
そこで以前、スピーカ用インシュレータとして使っていた木製ブロックを置いてみました。

この休みは大音量で音楽CDを聴く機会も作っているので、これでSACD等の音質もアップする筈です。
早速、このところ聴いているCDを幾つか掛けてみましょう。


まずはサラ・ブライトマンの『アンドリュー・ロイド・ウェバー・ソングブック』

アンドリュー・ロイド・ウェバー・ソング・ブック

アンドリュー・ロイド・ウェバー・ソング・ブック

音質には安心感のあるポリドールからの発売ですが、これは過去の作品を歌部分だけサラのヴォーカルに録り直したりしたものが殆どなので、曲によって結構ばらつきがあります。
しかし演奏と歌丸々録り直した『オペラ座の怪人』からの曲『ウィッシング・ユー・ワー・サムハウ・ヒア・アゲイン』は、このアルバムの中で1番良い。
しかもイントロと盛り上がり部分のレヴェル差が激しく、ダイナミックレンジの広い曲でもあります。
恐らくイントロ部分は、通勤電車内でヘッドフォンもしくはインナーフォンで聴くのは至難の技なのでは。
それくらいに小さい演奏と歌なのですが、それ以降は結構鳴らします。


さて、インシュレータ付きで聴いてみましょう。
サラのヴォーカルの表情が豊かになりました。
全体に抜けも良くなった感じです。
聴き比べは後から聴いた方が良い印象を持つ法則があるので、一応、インシュレータを外してCD再生を行い、その後に再度インシュレータを置いてみました。
やはり違います。


次に先日もご紹介した『ダイヴ』

ダイヴ

ダイヴ

これもヴォーカルが良くなったのですが、エレクトリック・ドラムやベースといった低音の抜けも良くなりました。


これは成功です。
よってこのまま、木製インシュレータを付けたままにしておきましょう。


次はスピーカの設置変更です。
アークスの白須さんにプロジェクター調整で来て頂いた際、「スピーカがもう少し高くなると良いですね」と言われて以来、ずっと気になっていたのです。
要は椅子に座ったときの耳の高さと、ツイータの高さが合った方が良い、ということなのですね。
これは確かにそうです。
ついでに床から離れることによって、床からの音の反射も低減出来るかも知れません。
今回、ようやっと手を付けられました。


現状のホームシアターのサラウンドは4.0ch。

センター無し、サブウーファー無しになっています。
まずセンターが無いのは、私自身がセンター不要論者だから。
スクリーンを張る際、サウンドスクリーンでもない限り、センターの適切な置き場所が無いからです。
画面の下にセンタースピーカを設置すれば、音がそこから出ているのが気になるし、画面の上に設置すれば同様に上から音が出ているのが気になります。
この部屋を作る際、「フォーカスがビシと合うスピーカをきちんと設置すれば、ファントムでも十分いけるだろう」と白須さんに相談したところ、それで良いですよ、とのお言葉も頂きました。
元々使っていたスピーカがパイオニアS-LH5aというホーンタイプのスピーカなので、フォーカス性もばっちり。
まぁ何故ホーンかというと、JBLの大型フロア型スピーカに憧れていたからというのもあるのですが、センター無しのファントムを狙うのであれば、フォーカスばっちりのホーンはある意味理にかなっていたからです。
専用スタンドも使用していて、見栄えも良いと思います。


サブウーファーが無いのは、これは想定外でした。
前の賃貸マンションではヤマハYST-SW800を使っていて、部屋が振動するくらいだったのですが(後から思うと近所迷惑だったかも知れませぬ)、この部屋で使ってみるとまるっきり低域がスカスカになってしまったのです。
部屋の容積にサブウーファーの能力がまるっきり足らなかったのですね。
これはいかんと、0.1ch分はフロントスピーカから出すようにしたら、低域が出るようになりました。
よって現在では、『ロード・オブ・ザ・リング王の帰還』に登場するモルグル王の台となっています。


サラウンドスピーカは、パイオニアS-LH5aのウーファーを使用したアークスのオリジナルです。

マンション時代はS-LH5aをフロント及びサラウンドに4つ使ったシステムを組んでいました。
同一スピーカを使って音色を統一すべし、との原則に従ったのです。
ホームシアターを作るにあたって、サラウンドスピーカは天井近くに設置したかったので、S-LH5aをそのまま使うのは無理でした。
そこでアークスにS-LH5aのユニットを使ったスピーカ製作をお願いしたのですが、作ってみたら前述したようにツイータはホーンなので指向性が強く、どうしてもサラウンドに向かないとの連絡が来ました。
そこでウーファーのみS-LH5aを使用し、ツイータは別のものにしてもらいました。
結果的に音色は結構揃っていると思います。
エンクロージャは屋根裏にしまってあります。
いつかユニットを戻す日が来るのでしょうか。


と、変更前のシステムの説明はこのへんにして、さてようやく設置を変えましょう。
フロントのスピーカの高さを高くしたいのです。
変更前のスピーカのエンクロージャ上辺までの高さは86cmでした。
これを20cmほど高くするにはどうしたら良いか。


前のマンションではS-LH5aを4つ使っていたと書きました。
現状はS-LH5aをフロントに2つ使い、専用スタンドCP-LH5も使っている。
サラウンド側はS-LH5aのユニットのみ使い、エンクロージャもスタンドも余っている。

エンクロージャは使いませんが、スタンドを使いましょう。


ということで、まずはフロントスピーカとスタンドを留めているネジを外します。


慎重に台の上のスピーカをどかします。

本来ならば、スピーカ前に居座っているロード・オブ・ダークネス(『レジェンド/光と闇の伝説』)をどかして作業したかったのですが、重いのとヘタに動かそうとして壊すのがイヤだったので、置いたまま。
スピーカ側をそろそろと慎重に動かしました。


スピーカスタンドを重ねます。

スタンド自体が1つで12.3kgと重いのもあって、グラつきもなく、ガシッとしています。
スタンドだけの合計が24.6kgと、かなり重量級になりました。


スピーカをその上に慎重に戻し、ネジ止めします。

スピーカの重さは19.2kg。
スタンドとスピーカの合計で44kgとなりました。
地震などで倒れてきたら一大事です。


正面の見栄えはこうなりました。

スピーカの高さが115cmとなったので、予想はしていましたが、それなりに威圧感があります。
ついでですが、右スピーカの手前横にあったサウロン(『ロード・オブ・ザ・リング』冒頭に出てくる巨大な王)も、左側のロード・オブ・ダークネス同様にスピーカ手前に移動しました。
見栄えもすっきりしました。
偶然ですが、左側がスピーカ上のアイアンマンとロード・オブ・ダークネスで赤組、右側がスピーカ上のキング・コングサウロンで黒組となっています(^^


さて、肝心の音はどうでしょうか。
前述のCDやBlu-ray Discを再生してみました。


まず、音の抜けが高域・低域共に良くなりました。
高域の改善は、耳の高さにツイータが近くなったからでしょう。
椅子に座ったときの私の耳の穴の床からの高さは、約90cmでした。
ツイータの下部くらいに当たります。
また、私の好みは過剰でブーミーな低域ではなく、スピード感のある解像度のある低域が好みなので、その点でも良かった。
半面、低域の量が減ったように感じます。
かと言ってアンプ側で低域の音量を上げると、ブーミーになってしまう。
やはり強力なスーパーウーファーが必要なのだろうか。
かなり悩みどころですね。
それと、やはりHDオーディオ対応アンプが欲しくなりました。


しかしBlu-ray007/カジノ・ロワイヤル』での主題歌前にボンドがキャメラに向かって発砲する音は、満足。

もちろん、リニアPCM音声の方です。
銃声の低音がガツンと来るので文句はありません。
こうなると聴き慣れたCDやBlu-ray Discをとっかえひっかえ再生したくなります。
暫くはこの設置状態で遊べそうです。
ひとまず、出費ゼロでの品質アップを達成出来て満足しました。


こうやってAV周りをこちゃこちゃいじるのは、恐らく数年振りになります。
久々にすると、かつて夢中になったことを思い出しますね。
う〜ん、かつてのAV熱が蘇るのでありましょうか。
いやいや、ほどほどにしましょう、はい。