days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

民主党総裁選で思ったこと


予想以上に旅行記が長くなってしまったのと、公私共に忙しくなってしまったので更新が滞り気味ですが、Twitterでつぶやいてるように生きています。
珍しく日にちを飛ばして雑感をば。
あ、旅行記は日付を遡って更新予定です。


明日開票の民主党総裁選が話題ですが、このところのマスメディアの小沢一郎ネガティブ・キャンペーンは常軌を逸していますね。
取っている朝日新聞に関しては、天声人語素粒子と、誰が書いているのか分からない無責任無記名コラムまでもが攻撃しまくり。
はっきり言って酷過ぎです。
とにかくテレビも新聞も、小沢に悪いイメージを受け付けようと懸命なのではないか、と思ってしまうくらいに酷い。
「政治とカネ」という実態のない雰囲気だけの形容詞とばかりに書き立て、言い立て、散々記者会見を開いてきたのに「説明責任を果たせ」と迫る。
土地代金を政治資金で購入していたのは小沢だけではないし、他の議員は雲隠れ状態なのにそちらは書かず。
大体にして、土地代金の件だって台帳に書かれた月がずれていただけだというのに、なんともはや。
普段から「政策論争を」と政界に注文を付けているくせに、「政治とカネ」という実体のない雰囲気で攻撃し、政策論争よりも政局のニュースの方が扱いが多くなるし。
こりゃ、小沢が検討しているというクロスオーナーシップ解体を恐れて小沢を潰すためなのでは、と勘繰りたくなろうというものです。


読売新聞と日本テレビ
朝日新聞テレビ朝日
毎日新聞とTBSテレビ。
フジテレビと産経新聞
日本経済新聞テレビ東京
同一資本傘下に複数のマスメディアがあることをクロスオーナーシップと言います。
マスメディアの集中は不健全で好ましくありません。
それを解体しようとするのですから、そりゃ既存マスメディアからする目の敵とされるのは当然でしょう。
原口一博総務大臣はこの見直しに意欲的と報道されていますから、是非頑張ってもらいたいものです。


政治とカネと言うならば、前にも書きましたが、じゃぁ小泉政権より前の自民党政権からマスコミに出ていたという官房機密費はどうなったのよ、と逆に聞きたい。
受け取った人が多いとされているのに、雲隠れですか。
自浄能力の無い人たちに大きな顔して他人の批判などしてもらいたくないものです。
もっとも、この件に関しては、当時の政権からカネをもらっていたのは一部の人たちであり、多くの記者はマジメに取材をしていたとも言われています。
誤解無きよう。


マスメディアで日々報道される支持率にも異議あり
新聞の支持率では菅直人がダントツ高い。
一方、ネットでは小沢支持率がダントツ高い。
先週のYOMIURI ONLINEでさえそうでした。
読売新聞との世論調査結果と真っ向対するのはマズいと思ったからなのか、今では削除されてしまっていますが、結果が違うのは当たり前でしょう。
新聞の世論調査は固定電話のある世帯で、しかも日中に電話を取れる人からの回答のみで成り立っています。
一方のネットでは、性別年齢関係無い自主投票。
だから結果が違うのは当然だし、またその違いを分析するのがジャーナリズムの筈なのに、自分からわざわざ削除するとは業務放棄も良いところ。
元々読売には政治関連ニュースに関してはジャーナリズム意識に欠けるとは思っていましたが、ここまで露骨で、しかも削除すれば済むと思っている意識の低さにも呆れるばかり。
ここは本当にダメですね。


またネットの票は若者中心と言いますが、本当にそうなのか。
ニュースサイトなど見ると、記事へのコメントにはどう見ても中年以上の人のコメントも珍しくありません。
私は40歳手前で若者ではありませんが、こうしてネットを使っていますよ。
ネット=若者のものという意識が抜けていない、論説委員や解説者がいるようです。
但し、偏向報道が目立つ新聞・テレビをネットが駆逐しつつあるとは感じています。
記者クラブ非加入記者によるニュース解説サイトや、コラム、ブログ、Twitterなどを追い駆けると実感します。


民主主義の根幹は思想の自由です。
思想の自由は表現の自由言論の自由があってこそ、初めて生きてきます。
その為にも、情報の独占は好ましくなく、開放が好ましい。
私はこうやって日々言論の自由の有り難味を享受しているのですから、「少しはだまっていていただきたい」などと言論の自由に真っ向対する発言を平気で言い、記者会見をせずに逃げ回り、政策よりも相手を攻撃するばかりの菅直人は信用出来ないと思っています。
経済や外交面ではかなり不安がありますが、「1に雇用、2に雇用、3に雇用」と経済音痴振りを露呈した菅よりも随分とましでしょう。
もし投票権があったら小沢に票を投じたいです。
自己の政治資金や記者会見開放などの実績や、情報公開の姿勢からして、民主主義の根幹を成すものに対する理解がきちんとあるからです。
私自身が民主主義の一部でありたいし、またその為にも自分の一部は政治的でもありたい、と思っています。