days of cinema, music and food

徒然なるままに、食い・映画などの情報を書いていきます。分館の映画レビュー専門ブログhttp://d.hatena.ne.jp/horkals/もあります。

2017年映画総括


新年あけましておめでとうございます。相変わらず公私ともに立て込んでおり、ブログの更新も中々出来ませんが、今年も宜しくお願いします。


2017年は劇場に68回行って、65本の映画を観た。2016年に鑑賞済みのものもあったし、『カリオストロの城』のように、過去に観た映画もあったけれども。今の生活環境からすると、劇場で見逃したから家で改めて時間を取って観よう、というのは中々難しい状況だ。だから劇場で見逃したらそれっきりになる可能性が高い。文字通りの一期一会だ。その意味でも、2017年も良い映画、楽しい映画に数多く巡りあえて良かった。


以下、観に行った映画のリストだ。


■2016年劇場鑑賞リスト


家族全員で行った映画は17本、子供たちとのみ行ったのが3本もある。昨年はそれぞれ9本、3本だったから、両親が映画好きとは言え、かなり映画を観ている子供たちと言えよう。4歳の息子は怖い場面になると「こわい〜」と声を上げたりすることもある。だが『最後のジェダイ』のように、2時間半強の映画でも最後まで座って観ていられるのはありがたい。また2018年もこの子たちと楽しく映画が観られますように。
以下のそれぞれのリストは鑑賞順だ。


■かなり良かったし、大好きな映画


ここでは『ルパン三世 カリオストロの城 MX4D』(今更だが名作だ)および、2016年に観て感銘を受けた『この世界の片隅に』は除いている。
私の中では『沈黙 −サイレンス−』と『メッセージ』が断トツだ。どちらも明るく楽しい映画ではないけれども、前者のマーティン・スコセッシの豊穣な語り口、後者のドゥニ・ヴィルヌーヴのミステリアスな語り口に魅了された。共にテーマの掘り下げも良かった。ヴィルヌーヴには『ブレードランナー 2049』もあって、この1年ですっかりスター監督になったのに驚く。
周りでは賛否両論だった『ラ・ラ・ランド』も大好きな映画だ。雑な所は目立つし欠点も多いけれども、楽曲と映像の盛り上がりで最高に幸福な体験が出来た。
驚いたのは『ベイビー・ドライバー』と『エル ELLE』だ。どちらもこちらの予想を裏切る展開で、とても面白かった。エドガー・ライトポール・ヴァーホーヴェンという、中堅どころ、ヴェテランが元気で嬉しい。
スパイダーマン:ホームカミング』のあっけらかんとした明るさ、原作のホラー要素中心に脚色された『IT/イット それが見えたら、終わり』のこれでもかの怖がらせよう精神も楽しかった。
米ソ宇宙開発競争の知られざる裏側を描きつつ、サクセスストーリーにまとめ上げた『ドリーム』の気持ち良さも印象に残る。
ゲット・アウト』のジョーダン・ピール監督自身による脚本と演出の語り口は、特筆ものだ。


■かなり良かったし、好きな映画


■かなり楽しませてもらった映画


■楽しませてもらったとの印象がある映画


2016年に続いて、2017年も質の高いホラー映画が楽しめた。それも今まで余り知らなかった監督作品が多いのだ。『IT/イット それが見えたら、終わり』のアンディ・ムキエスティ、『ゲット・アウト』のジョーダン・ピールらは今度も注目したい。一方、大ヴェテランのリドリー・スコットは、『エイリアン:コヴェナント』でシリーズ最高の血のりを披露。2017年もっともヘンテコな映画だった『ネオン・デーモン』のニコラス・ウィンディング・レフン、『パーソナル・ショッパー』のオリヴィエ・アサイヤスと、中堅どころもホラー趣味を披露して楽しませてくれた。


2年連続のMVPは近所のM田さんだ。2016年の19本を凌ぐ25本も深夜鑑賞に御付き合い下さった。帰路での鑑賞したばかりの映画への突っ込みが楽しみの1つにもなっている(2人ともツッコミ担当)。いつもありがとうございます。