days of cinema, music and food

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別冊映画秘宝 大宇宙映画超読本「エイリアン」「プロメテウス」驚異の世界


先日のバリ旅行の行きで読んだ本がこれです。
リドリー・スコットの『プロメテウス』公開に合わせて出版されたムック本です。
映画評論家・町山智浩と編集者・田野辺尚人のツイートのやり取りをリアルタイムに見て、「これは『エイリアン』関連のマニアックな文章満載の本になるのでは…」と期待していた本でしたので、期待もかなり高かったです。
映画秘宝らしいマニアックな知識に事欠かない執筆陣が掘り下げる『エイリアン』世界!
さぞかし読み応えのあるものになるでしょう。


しかし残念ながら結果的に期待は外れてしまいました。
『エイリアン』と地続きの『プロメテウス』に関する記載はかなりあっさりしていて、往年のSF映画関連本となっているからです。
面白いのだけれどもこれは望んでいた本ではありませんでした。
惜しい機会を逃した、本当に惜しい本です。


どうやら編集方針が変わったようなのですが、ともあれ、ゲテモノSF映画、クズSF映画、スットコドッコイSF映画の紹介には事欠かず、読む分には面白い本には仕上がっています。
そうそう、あんな映画あった、こんな映画あった、と過去に思いを馳せる分には面白い本。
でも各作品の単純な紹介に留まっていて深みには欠けています。
これはこれで良いものの、「今」でなくても良かったのでは、という思いは読みながらついぞ消えませんでした。
でも、あのラストで超脱力の怪作『宇宙から来たツタンカーメン』も登場しますけどね。


別冊映画秘宝大宇宙映画超読本「エイリアン」「プロメテウス」驚異の世界 (洋泉社MOOK)

別冊映画秘宝大宇宙映画超読本「エイリアン」「プロメテウス」驚異の世界 (洋泉社MOOK)