days of cinema, music and food

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Dunkirk

Dunkirk in IMAX
クリストファー・ノーランの新作第二次大戦映画『ダンケルク』をデジタルIMAX版で観賞しました。
全編の殆どがIMAXおよび65 mmで撮影されているのが売りですからね。
Blu-ray発売時には画面比はどうなるのかな。


さて、名も知れぬ無名の若手俳優たちが無名の兵士たちを演じ、ただひたすら敵の包囲網から脱出し、生き延びようとする、異色の戦争映画でした。
敵兵のドイツ軍の姿が殆ど出て来ないし、台詞も極力廃して、徹頭徹尾スリルとサスペンスに満ちた体験を観客に提供しよう、という作りとなっています。
時を刻む時計の音と共に鳴り響くハンス・ジマーの重低音音楽も効果的。
いや実際、この映画では「音」がとても重要で、効果音と音楽が緊張感を高めていたのは間違いありません。


CG特撮ではなく現物主義のノーランの狂気と、新しい映画を作り出そうとする野心が結実した力作です。
マーク・ライランスケネス・ブラナーら、脇を固めるベテラン俳優陣も頼もしい。
大画面での鑑賞がお薦めです。